「おーい結穂チャン!今日は暇〜??」


「今日〜?今日はね…あーうん、大丈夫!行こ行こ!!!」


「よぉ〜し!!カラオケ行こうぜ!」


「うんおっけー!」


今日は1組の関口と。


もうとっくの昔に処女なんて捨ててる私にとって、
どこにアソビにいくのか、なんて気にすることはない。



───────


「結穂チャン来てくれてよかった〜!」


「えぇ〜、そんなにぃ〜?」


媚を売るような、高い声。


「うん、だって歌うまいから」


「そんなことないよ〜!」


これでなぜ女から反感を買わないのかが謎だった。


その日はめっちゃ歌った。


嫌なことを全部忘れるくらい。