「…………竜樹」
「うわーーー!!嬉しい!これからもちゃんとそう呼べよ?」
「わかったよ」
すっごい恥ずかしかった!けど頑張った。
誰かあたしを褒めてくれ。
それからは、テレビゲームをやったりマンガを読んだりして時間を潰した。
楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、いつの間にか外は真っ暗になっていた。
「結穂ー!ご飯だから野口くんと降りてらっしゃい!」
階段の下から聞こえるお母さんの声。
「わかったー!」
母よ、竜樹の前で叫ばないでおくれ。恥を晒すな。
「ごめんね、こんなんで」
「ハハハ、すごいあったかい感じするし、良いと思うよ。俺は」
そう微笑んだ先ぱ………竜樹を連れて、下に行く。
そして、仕事でお父さんはいないけど、皆で晩ご飯を食べた。
竜樹と会ったのが久しぶりだったのもあって、すごく楽しかった。