「シルクハットの六番目、ミルクコーヒーの四番目って具合に当てはめていくと……こういう事とちゃうのん?」

導き出された言葉は……『トコレイトウ』。

「とこれいとう……床鴒島(とこれいとう)か?」

「床鴒島って……K県のしかないよね?」

床鴒島と言えば、日本列島南部に位置するそこそこ名前の知れたリゾート地。

一言で簡単に表すなら、いわゆる南の島だ。

「でも、床鴒島のどこにいるんだ?床鴒島って言っても範囲広いだろ」

「待って、もう一枚あるであります!」

絢太が拾ったのは、最初と同じような紙を折ったもの。


『キッシュを食べたんだ
たくさんのハーブティ
嘘みたいに美味しくてさ
ミルクレープ食べてごらん
ゾイサイトのハライソ
苺のマカロンを食べよう
のんびりとしたとこ

時音』


また暗号みたい。

今度はヒントが無い。

「こっちはさっきみたいな解き方じゃないみたいだな」

「ヒントが無いのはキツいでありますよ~……」

男子コンビは頭をかいて唸った。