「は!?」
両方と言われるとは予想してなかったんだな…
じゃあ、今度は私が…
「龍弥、ここで今キスしてくれるんでしょ?」
「は?いや、それは冗談…」
「早くキスして?みんながいるこの教室で今」
どうせ、龍弥には出来ないだろう…
と思っていたが、龍弥は私に顔を近づけて
「自分が言ったんだから後悔するなよ」
と笑って私に唇を押し付けた。
「ちょ…んっ!!」
荒々しくなるキスは昨日のとまた違ったドキドキがあった。
周りは『きゃーーー』なんて言ってるけど、今の私には何も届かない。
「りゅう…やぁ…」
「お前ここ学校だぞ?そんな顔すんなって」
私の頭が真っ白になりそうな所で龍弥は唇を離した。