そして、結婚式当日ーー



控え室で緊張しながら待っていた



ガチャーー



「姫歌〜〜!!!!」



「奈穂!!!」



「綺麗よ〜〜」



「ありがとう」



「蓮くんに見せた?」



「ううん、まだ…」



「驚くわよ〜〜」



「そうかな?馬子にも衣装とか言ってきそう」



「それはさすがにないわよ…」



「それより、奏くんたち来てる?」



「ええ、来てるわよ。本番まで見ないんだってさ」



「へ〜珍しい」



コンコンーー



「はい」



ガチャーー



「新婦様、新郎様がお見えです」



「お披露目ね」



「新郎様、お入りください」



プランナーの人がそう言うとタキシードを着た蓮が入ってきた



「っ…やば」



「ど、どうかな?」



「ま、馬子にも衣装って感じだな」



「顔赤いわよ、蓮くん。説得力ないわね」



「うるせぇ…」



よくわからないけど似合ってるってことなのかな…?



「姫歌ちゃ〜〜〜〜…うぐっ…!!」



激しい足音が聞こえたと思ったら控え室に入ってきて抱きつこうとした蓮のお父さん



「おい、毎回毎回ふざけんなよ」



「だ、だってウェディングドレス姿の姫歌ちゃん見たら可愛くて…!!」



「黙れ、変態」