「俺と付き合ってくれない?」



「すみません、彼氏いるので」



「でも、食堂で喧嘩してたよね?」



「まあ…」



「あんな人やめてさ、俺にしない?俺なら幸せにできるよ」



なにを知っててそんなこと言ってんだか…



「あの「てめぇ、ふざけてんのかよ?」」



私が返事をしようとした時、ものすごく不機嫌な声が聞こえた



「平野っ…!」



「お前、誰の女に手出そうとしてるのかわかってんの?」



いや、手出そうとはしてなかったけど



「こいつを幸せにできんのは俺だけなんだよ。わかったなら2度と近付くな」



「は、はいっ…!!」



蓮の怖さに怯えた男の子は逃げて行った



「お前、1人じゃねーかよ」



「由奈と帰ろうと思ったけど先約がいた」



「ちっ…帰るぞ」



なぜ舌打ち?



「姫歌、帰ったら今日の続き話すからな」



「いいよ、別に…」



「よくねぇ、それにそろそろ話したいことあったし」



「話したいこと?」



「ああ」



なに?って聞いても教えてくれないよね〜…



ピーンポーンーー



「はい」



「俺」



ガチャーー



「お帰りなさいませ」



平野家は未だにセキュリティーが緩いです…