「このままだと蓮くんほんとに姫歌から離れて行っちゃうわよ?」



「……だってなんか…」



「なに?」



「私ばっか好きみたいで嫌なんだもん」



「…可愛いなぁ…」



「はっ?!」



意味わからないんだけど!!



「姫歌、高校の時はそんなこと言うタイプじゃなかったのに〜」



「うっ…」



「それを蓮くんに言えばいいんじゃないの?」



「蓮に?」



「うん。蓮くんなりに答えを出してくれると思うわよ」



「………わかった」



「がんばってね、あと今日私一緒に帰れないから」



「え?!なんでよ〜」



「この後、悠人と食事だから」



「約束したじゃ〜ん」



「してないよね?勝手に姫歌が蓮くんに一緒に帰るって言っただけだよね?」



「ちっ…バレたか」



「あんたね…」










「姫歌、私帰るね」



「うん、またね〜」



この後、講義なにもないし私も帰ろうかな〜



そう思い、準備を始める



学校を出て、正門まで歩いていると



「中島さん」



「はい?」



後ろから突然、話しかけてきた男の子



「今、時間あるかな?」



「はあ…」



「あのさ、俺中島さんのこと好きなんだよね」



「それはどうも…」