「それでは皆さん、新婦の入場です。拍手でお迎えください」



パチパチーー



拍手が鳴った瞬間、開かれる扉



蓮のお父さんとバージーンロードを歩く



チラッと横を見てみると奈穂と奏くん、矢島、由奈がいた



奈穂は大号泣してて奏くんと矢島は優しい笑顔で見ていた



由奈は涙目になっていた



その光景を見て私も思わず涙が目に溜まる



蓮のお父さんから蓮に相手が代わる



「緊張しすぎだろ」



「だ、だって…」



「姫歌」



「なに?」



「可愛いよ、すごく」



「なっ…!」



不意打ちにそんなことを言われ、一気に顔が赤くなる私



「新郎、どんな時も新婦を支え、一生守っていくと誓いますか?」



「誓います」



「新婦、どんな時も新郎を支え、素敵な家庭を築くことを誓いますか?」



「誓います」



「それでは誓いのキスをお願いします」



「蓮」



「なに?」



「愛してる」



そう言うと私は蓮に飛びついてキスをした










「お前、さっきのあれは反則だぞ?」



「え?」



会場を変え、新郎新婦席に座って思い出ムービーを見ていると蓮が突然、そう言った



「さっきのって?」



「誓いのキスの時だよ」