「お前はいつになったら生意気な事を言わなくなるんだっ…!!」



「一生なんねーよ」



「僕はそんな風に育てた覚えはないぞ?!」



「結婚式にまで騒ぐなよ、うるせぇな…」



「あ、あのお父様ほんとにバージーンロードいいんですか…?」



相変わらず、口喧嘩が絶えない蓮とお父さんに私は心配だったことを聞いた



「もちろんだよ、姫歌ちゃんの父親は僕だからね」



「ありがとうございます…」



「失礼します。新郎様、先に会場へどうぞ」



「じゃあ、姫歌また後でな」



「私も行くわね」



「うん…」



式が始まるまであと1分ーーー



きっとたくさんの人が集まってるんだろうな…



どこかの有名な会社の人とか…



そう思うと緊張が…!!



「姫歌ちゃん、落ち着いて。今日の主役は姫歌ちゃんなんだから!主役が緊張しちゃダメ!!」



緊張しているってわかったのか蓮のお父さんが私にそう言ってくれた



「はい…!」



「じゃあ、僕たちも行こうか?」



「あの…!」



「ん?」



「今までほんとにありがとうございました…!!私を救ってくれて…蓮と結婚できたのもお父様のおかげです…」



「姫歌ぢゃ〜〜〜ん!!」



お礼を言うと泣きながら名前を呼ぶお父さん



その姿にもちろん私の顔は引きつった