「……詩星ぉ。いつまでみとれてんのッ」 不意に頭へチョップを食らう。 永澤くんを見て固まる私に、痺れを切らしたようだった。 「いっつぅ……」 涙声で頭をおさえるものの、それで痛みが減るわけではなく。 てゆか、南緒も永澤くんに気づいたんだね。 ……あっ、永澤くん、シュークリームにはむっとかぶりついてる。 おいしそー……。 そしてハムスターみたいでかわいい……。 どこで買ったのかな。