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小学4年、9歳のとき。


俺はいつも通り、近くの公園の滑り台の下で一人座っていた。



去年まで一緒に遊んでたやつらは、中学受験をするとかで、塾に通い始めた。


最初は無理やり塾に行かせた親の悪口を言っていたのに、最近では授業も真面目にうけるようになっていて正直面白くない。




だから、なんとなく。


あいつらとのひみつきちだったここで一人で時間をつぶして帰ることが多くなった。



でも今日はなんだか違和感があった。


別に滑り台の位置もブランコの個数もきっと雑草の位置だって、変わってないのに。




原因には、すぐ気がついた。



「……なにこれ」



滑り台の裏に、石で引っ掛けて書いたような字が書いてあった。


たった4文字、『たすけて』と。



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