「小出君て顔いいし、
優しいから人気なんだよ。
そんな人に同じ高校行かないかって
言ってもらえるなんて美沙希が羨ましい。」

「亜里紗、小出君の事好きなの?」
カオリが聞く

「へへへ。うん、いいなと思ってた。
でも美沙希が相手なら応援しちゃう。」

「だからそんなんじゃないって。
私の事なんて何とも思ってないって。」

勉強そっちのけで恋の話からおしゃれの話で盛り上がり、
結局時間が来てしまった。
今度は本当に勉強会で集まろうねって約束して別れた。


 電話の事があってから二週間がたっていた。
母とは前ほど仲良く話せなくなったものの
普通に会話もし、
おたがい何もなかった様に暮らしていた。