「見かけるだけじゃ嫌。仲良くなりたいの。」
「じゃ、話して親しくなればいいじゃん。」
「それが出来ないから、
同じ高校に行って同じクラブに入って
自然と親しくなりたいなあって思ったの。」

「同じクラブって、文化部ならいいよ。
野球やサッカーならどうするの。
それ以前に、弘登だっけ?東校落ちたらどうするの。」
「落ちないよ!偉いもん。
野球やサッカーならマネージャーになるの。
世話出来るなんて幸せ。」うっとりした顔になる。

「こりゃ、病気だわ。」
カオリがあきれ顔になる。

「そういうカオリは好きな人いないの?」
美沙希が気になって聞いた。
「いないいない。何処を見てもガキばっかで。」
「そうなんだ。カオリらしいね。」

「そう言えば美沙希、春真君とはどうなったの?」