「まみ、東校大丈夫そう?」
亜里紗が話題を変えた。

「それがね、この間の三者懇談で先生から
頑張らないと厳しいって言われちゃったの。」
「そうなの?
でも先生に太鼓判押してもらっても落ちる人だっているし、
危ないと言われてたって合格する人いるし。わからないわよ。
要するに悔いがない様にしたいわね。」
美沙希が言うと

「本当にそうよね。
やるだけの事やったらどっちに転んでもめげないもんね。」
カオリの言葉にみんなで頷いた。

しばらくして、まみが呟いた。
「でも落ちたら弘登君と会えなくなる…。」
「会えなくなるって、そりゃ家は
離れてるけど北海道と沖縄ほど離れてる訳じゃあるまいし。
ちょっとウロウロしてたらいくらでも会えるじゃん。」
カオリがあきれて言った。