「カオリって過激ー。
亜里紗はひどいと思いつつも忘れるようにする。
辛いだろうけど気持ち離れたら仕方ないもん。
でも忘れられず心の中で恨みながら生きるのかなあ…。」

「まみはね、死ぬの。
本当はその人を殺して一緒に死にたいけど
殺人は出来ないから、ひとりで死んで
枕元に毎日出てふたりの邪魔をするの。
他の女性と、なんて想像しただけで駄目。」

カオリと亜里紗とまみが黙っている私の方を向いたので

「私、そのドラマ見てないから分からないけど
信じている人に裏切られたら、
自分に何か非があったんじゃないかと反省する。
どんな人でも殺すなんてしちゃいけないと思うし。」

「さすが優等生の答えだわ。
世の中美沙希みたいな人ばかりだったら平和なのにね。」
カオリが溜息交じりに言った。