「なるほどね。
及川さんには悪いけど
そうかも知れないわね。
実は私、子供の頃絵が得意だったの。
大人になって下手になったのかなって心配してたけど
そういう事なのかしら。」

笑顔になり続けた
「だったら及川さん気落ちしないでね。
まだまだこれからよ。
それにしても月謝払っているんだから
ちゃんと見て批評して欲しいわよね。
あ、辞めるなんて言わないでね。
私ひとりじゃ嫌ですもの。」

「はあ…」

ここまで素直に受け入れるとは思わなかったが
純粋なんだなと思った。