ネタに取りきれていないわさびが付いているけれども
頑張って食べた。

お兄ちゃんを見ると
こらえながら食べている様に思えた。
そんなふたりで
涙を浮かべながら食べるにぎり鮨はすごく美味しい。

もし妹だったら、

そう想像しようとしたところに母が帰って来た。

「いつもごめんね。寂しくさせて。」
母が謝ると

「大丈夫だよ。楽しかったから。」
「えっ?」

ニコッと笑って美沙希は部屋に戻り宿題をした。