次にプリクラを撮る事にし、
ふたりずつ、あるいは四人一緒に
色んな顔をして撮り
ハートや星、文字をわいわい言いながら書き込んだものを
はさみで切り分けて持ち帰った。

これが何よりも美沙希にとっては
大切な楽しい思い出の品になるとは
この時思いもしていなかった。

夕ご飯前に別れて家に帰った。
途中、美沙希の携帯にメールがきている事に気付き
見ると母からだった。

=遅くなるから弁当でも買って食べてね。ごめんね。=