「…すみませんが執事の方 少しよろしいですか?」 そう言って森口先生と黒澤くんは外に出た。 「…大変失礼ですが 何か企みがあるのですか?」 「…どういう意味ですか」 「失礼ではありますが、 その年で働くのは、よほどの家庭の事情 としか思えなくてですね」 「…私がお金目当て…と?」 「…西園寺家を狙うモノはたくさんいるので」 コツコツと森口先生に近寄る