「ちょっとー! ため息はかないでよー!
あいさつしてるだけだよ!!笑」

…うそつけ。笑ってるくせに!

挨拶してるだけだなんて言われても、わたしはすぐに嘘だってわかる。

ていうか、笑いながら言ってたら誰だって嘘だってわかるだろうがー。

『……』

言われたことなんて無視だ。

「もーごめんって!」

無視したのが効いたのか謝ってくる鈴々。

まぁ笑わないで謝ってくれたしいいかな?

『いいよ。別に怒ってないし。笑』

「よかったー!!和咲大好き!」

そう言って抱きついてくる鈴々。

"怒ってない"って言った瞬間に抱きついてきたし。

もー、どんだけ単純なのよ。

単純っていうか単純過ぎてると思う。

いつものようにいつもと同じ事を思うわたし。

今日もほとんどいつもと同じ日常。

これがいつもの私達の日常。

ほんの少しだけ今までとは違うけど。

高校生になるからね。








てゆーか、鈴々…