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担任の話が終わり下校していい時間になったわたしは教室にて音楽を聞きながら鈴々をまっていた。
だいたい聞いていた曲が終わるまでには来るだろうと思っていたが、鈴々は3回リピートしても来なかった。
あの子ならすぐに来そうなんだけどなぁーなんて思いながらF組に近い方のドアをみる。
あーー。なんとなく遅そうだな。
なんとなくだけどそう感じた私は鈴々のクラスの様子を見に行くことにした。
イヤホンをはずしカバンを持ってドアにむかって歩き出す。
「あっ、日野さん!」
突然、クラスの女の子が話しかけてきた。
振り返ってその子のことをみるととにかくかわいい女の子がいた。
「わたし、細石七友海(ほそいし なゆみ)っていいます…!あの…私と友達になってくれませんか…?」
……えっ?
私の感想としては顔を真っ赤にしながら言ってくるこの子がとても可愛いということと、なぜほぼ笑わない、というかわたしが笑ったのを見たことないであろう子がわたしと友達になろうと言うのかわからない。