わたしの考えていることも知らずに鈴々は進んでいっちゃう。
あーもう!行っちゃえ!
抵抗はあったけど、鈴々を追いかけて裏門から入り、正門の方へ向かった。
と、こんなことがあって、
裏門から学校に入ったわたしたちは歩いているのですがーー。
やっぱり誰とも会わない。
声は聞こえるんだけど正門からので、裏門入る前から聞こえてたのと同じだし。
門こえたときから大きさも変わらない。
目的の方向へ近づいていけてるのかもわからない。
さっきまでちょくちょく喋ってたんだけど。
鈴々も不安になったのか黙ってしまった。
うーん。戻ってまた正門に行くと集合時間に間に合わないし、このまま行くしかないか。
そんなことを考えながら歩いていくと。
ガヤガヤとだんだん大きく声が聞こえてきた。
「あってたみたいー!よかったー!」
『そうね。安心したわ。』
2人で向き合って笑う。
わたしも意外と不安になってたみたいで結構安心した。
………と、そのときだった。