てか、鈴々。
息してた?
久しぶりに息した感じ?
すっごい息きれてるけど。
『大丈夫?鈴々?苦しそうだよ?』
「…はぁ…はぁ。だめ。もうこの中に入りたくない。」
そうだよな。
まぁ、見るからにダメそうだったけども。
『どーする?
この中に入らないでどーやってはいる?』
人がもっと少ないところを目指して歩きながら話す。
「……裏門!!今日だけはあっちからも入っていいって説明会で言ってた!いこ!」
数秒考えた後、勢いよくこう答えた鈴々。
そんなん言ってたっけ?記憶にない。
説明会のときちゃんと真面目に話聞いてたつもりだったんだけどな?
思い出そうとしているわたしのことなんてお構いなしに再び私の手を取り歩き出す鈴々。
息切れしてたのも治ったらしい。
まぁ、入れる場所があるならそっちからはいればいいか。
そのまま黙ってついていくことにする。