『明日』が過ぎれば伝えられなくなるこの想い。

『好き』という世界のどこにでもあるこの想い。

(ちから)がなければ声に出せないこの想い。

『その日』が来れば消えてしまうこの想い。



でも、今日は『明日』でもなければ『その日』でもない。

まだ消えていない『好き』。まだ残っている(ちから)




(そうよ。まだ、終わっていない)


私はまた目を閉じる。
もう溢れ出るのは雨じゃない。

溢れ出るのは、想い。
あなたへの、想い。


(想いは形にできるんだから)






私の雨は止んだ。

外はまだ曇から雨が降っているけれど、きっともうすぐ空が見える。