「でも、今日が祝日でよかった」





(え、)

「帰ったらゆっくり寝れそうだから。学校が休みで助かったよ」





(ねぇ、今日、祝日?)

「うん。何の日かは分かんないけど」




(じゃぁ・・・)

「おお!すげぇ・・夜明けだ」












青を完全に無くした空と、街を見ている彼と、窓に映る自分を見ている私を、朝日の光が包み込んだ。