「また、来てもいいですか?」




再び視線の繋がった私と彼。

彼のオーラには、まだ何か悲しさが残っていたけれど、もう彼の表情にはそれは何処瞳にしかなくて―――



私が必ず伝わるようにゆっくりと、大きく頷くと――




「ありがとう」












その最後の悲しみも、雨か涙かわからない青い宝石が彼の左目から零れて、落ちて、消えた。