「な…棗君…!」






明らかイライラしてる棗君は歩く足を止めない。





珍しい…こんなに棗君が怒るなんて…





どんなに名前を呼んでも反応しない…。







えーーーーーい…








「な……なつめ…!!」







私は何故か棗君の名前を初めて呼び捨てで呼んでみる。






ピタ…と棗君は止まってくれたけど…







止まってくれたけど変な空気に変わる。





……ち…沈黙………。







「あの…棗君……いまのは………」







私が一人で慌てていると…







「もう一回。


もう一回呼んでみて」







棗君がそういった。