「うん!きっと美味しいよ!」

でも僕の事だから、伝えることはしなかったかもね。

「千尋くんが魔法かけてくれたからもーっと美味しくなってるねっ」
「魔法?」

キミの言う通り、本当に言葉には。

「言葉にはね魔法があるの!」

言葉には誰にだって魔法があって。キミはいつだって、僕にたくさんの魔法をかけてくれていたのにね。