けれど、その声に何かを返す余裕はまだ戻っていなくて。

「さっすが千尋くん」
「お皿を投げるなんてどういう思考回路してるの割れてたらどうなってたのか分かってる?」

無邪気に笑いながら僕の隣へと駆け寄ってきたキミに、詰問するので精一杯だった。

「ふぐ…ごめんなさい」
「本当に反省してるの」
「はい」

頬を膨らませながら謝るキミは、どうにも真剣には見えなくて、つい鋭い口調で責めてしまったね。