「今日も元気だね」
「はい!いいお天気ですから!」

無視された事と僕とキミが顔見知りだった事で、隣であれ?ん?と困惑していた友人は、優雅に近づいて来たマヤマさんが引き取ってくれた。

「今のは嫌味だよ」
「本当の事だから褒め言葉!」

「マヤマです。」
「あ、ニノミヤです。」

僕がキミの真っ直ぐさから静かに逃げながら溜息をつく隣では、コウタがマヤマさんに釣られて自己紹介をしていた。

マヤマさんはコウタ好みの美人で、後で面倒になることは目に見えていたから、もうひとつ溜息をついていた。