その光りに触れようと手を伸ばせば、鋭利な痛みが指を刺す。
拒まれてしまった手は縮こまる様にして私の胸へと帰ってくる。
刺された部分がヒリヒリと痛んだ。
「…白雪お前、誰かを好きになった事あるか?」
その時に、頭上からはるか先生の静謐な大人の声が降ってきて。
「なんですか突然」
「別れたんだろ?」
見上げながら疑問形で返せば、また疑問形で返された。
はるか先生が昨日まで友だちに触れられた事と同じ話をしていると分かって、先程の質問の答えを考えた。
けれど、考える程の事でもなくて。
「好きだから付き合います。誰でもいいってワケじゃない」
それが当然の事。告白されたからとか気があるって聞いたからとか、そんな理由で付き合った事なんて一度もない。
拒まれてしまった手は縮こまる様にして私の胸へと帰ってくる。
刺された部分がヒリヒリと痛んだ。
「…白雪お前、誰かを好きになった事あるか?」
その時に、頭上からはるか先生の静謐な大人の声が降ってきて。
「なんですか突然」
「別れたんだろ?」
見上げながら疑問形で返せば、また疑問形で返された。
はるか先生が昨日まで友だちに触れられた事と同じ話をしていると分かって、先程の質問の答えを考えた。
けれど、考える程の事でもなくて。
「好きだから付き合います。誰でもいいってワケじゃない」
それが当然の事。告白されたからとか気があるって聞いたからとか、そんな理由で付き合った事なんて一度もない。