「一個聞いていいか?」
「なあに?」
「────────?」
「──────」
「…そっか。あ…。っは、ごめん…俺は違うって言ったのに。」
「ううん」
「ごめん…じゃあ、な。」
「うん」
見上げれば今日も空は、風が雲で様々なものを描いていた。
「ふう」
学校で一番空に近い場所にいるのに、どうしてなんだろう。この瞬間はいつだって、風を感じることができない。
確かにこの場所にも風は吹いている筈なのに、私だけ吹かない。
いつもそれが、一番侘しい。
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