「仁君ー!!!!」
 
「?」
 
誰かが仁を呼んだ。 
振り向くと先輩らしき女の人が5人以上立っていた。 
「なんですか?」
 
 
不機嫌そうに聞く仁。 
 
 
「なにって別に……」
 
返事に困る先輩達。 
 
 
「用がないなら行きます。」
 
仁はあたしの手首を掴んで校舎に向かった。 
 
 
先輩達を通りすぎる時、先輩達はあたしを睨んでいた。 
 

気にしないけどね? 
 
 
 
教室に入ると皆がチラチラあたし達を見てくる。 
 
 
「っ!!!!!!!!」
 


今気付いたけど、仁はあたしの手首を握りっぱなし。 
 
「仁!手………」
 
「ご、ごめん!/////////.」


照れながら手を離す仁。
 
 
「かわいー………」
 

小さく呟いた………
 

つもり………



「陽架痢。」
 
 
 グイッ 
 

「きゃっ!!!!」
 
 
仁はあたしの制服のネクタイを引っ張った。 
 
 
顔がめちゃくちゃ近い。
 
 
「じ、仁!?!?////////.」  
「陽架痢。今日の放課後、図書室来て。」
 
「わ、わかったから!////.」
 

周りでは皆がきゃーきゃー言っている。 
 
 
まぁ、教室でこんな事してたら当たり前か…