俺はその説明書を読むと、すぐに風呂場に行き、42℃のお湯を入れた。

(きたきた〜神様が来た。今度こそは、夏焼さんにコクるぞ!!)

俺は鼻唄を歌いながら、お湯を入れた。

ジャバー

お風呂にお湯を入れる音で、おふくろが起きて、風呂場に来た。

「孝洋!なにお風呂にお湯入れてるの?」

「あ……朝風呂に入るから、お湯いれてんだ!」

と誤魔化した。おふくろに夏焼さんと付き合うためにお風呂に入るとか、絶対に言えない。

「あっそ!!孝洋、好きな女の子できたの?」

「うるさい!!」

と恥ずかしながら言った。おふくろは鋭い。

20分くらい経つと、肩が浸かるぐらいのお湯が入った。

俺は小さなポチ袋に入っていたピンクのバスクリンを入れて、かき混ぜた。

とてもいい香りがした。

これなら、夏焼さんは惚れると思った。

俺は脱衣場で寝間着を脱ぎ、お風呂に入ろうとした。