(今日は月曜日……そういえば、先週、喫茶店で青江さんがまた来週会いましょって言ってたな……)


放課後、教室で帰る準備しながら俺は喫茶店『愛』に行くかどうか悩んでいた。

「たかっち!!」

とくちゃんが教室に入って来た。

「とくちゃん、どうした?」


「今から、まあとゲーセン行く?」


「どうしようかな〜」

「……まあはひさしぶりにたかっちと行きたいなぁ…」


とくちゃんは小さな声で言った。


「今日はやめとくよ。今朝の件もあるし」


「そう…だよね……」

とくちゃんは落ち込んだようすだった。


「今度行こう!」

俺はとくちゃんを励ますつもりで行った。


「ほんとに!?」

「本当だよ」

「やった!!」

とくちゃんは喜んだ。

「……まあとひろくんとの大事な約束……」

とくちゃんは小さな声でなにか言っていた。


「じゃ〜俺、帰るよ」

「あ〜たかっち、待って!まあも帰る」

俺は校門でとくちゃんと別れた。

(……青江さんに会いに行くか。)

俺は喫茶店『愛』に向かった。