水曜日…木曜日…金曜日…りさこは学校に来なかった。

土曜日…日曜日…、須賀屋がなにかあれば、連絡すると言ってたけど、連絡がなかった。


次の週の月曜日。この前、須賀屋が言ってたことが本当なら、今日からりさこは学校を休む。

俺はりさこが今日学校に来ますようにと神様に祈って学校へ行った。

チリンチリン

後ろから自転車の呼び鈴が聞こえた。

俺は後ろを振り向いた。

「た…たかっち。おはよう」

とくちゃんだった。

「とくちゃん!?なんで自転車?」

「駅から自転車で通うことにしたんだ」

「そうなんだ。一緒に行こうか?」


「うん!!」

とくちゃんはとても嬉しいそうだった。


しばらく、歩くと前に須賀屋が歩いていた。


「みやびちゃ〜ん」

とくちゃんは手を振りながら言った。


「たかっち…とくちゃん!?」

須賀屋は俺ととくちゃんに気づいた。

俺ととくちゃんは須賀屋のとこまで行った。

「とくちゃん、自転車だったん?」


「今日から自転車なんだ」

「そうなんだぁ〜!じゃ〜一緒に学校行けるねん!!」

「うん!」

俺はりさこがいるかどうか周りを見渡した。

「……今日からりさ学校当分来ないって。説得してたけど、無理だった。」


須賀屋は俺にだけ、聞こえるように言った。

「そっ…か」

俺はかなり落ち込んだ。りさこの気持ちがまったくわからないからだ。


「あとさ……りさと……けんかしちゃった…ハハ」

「本当か!!……ごめん」

「いいって、これはあたしとりさの問題だから!」


「2人共、今は待つだよ」
とくちゃんは俺と須賀屋の顔を見て行った。


「そうだよね〜。たかっち今は待とう!りさこを信じて!!」


「わかった」


俺と須賀屋ととくちゃんはりさこを信じて、待つことにした。