放課後、俺は新聞部の奴らから、昼休みの続きを聞かれるのではないかと思っていたが、聴きに来なかった。

俺は家に帰りながら、とくちゃんの心配をしていた。新聞部の奴らがとくちゃんにしつこく付きまとっているかもしれないからだ。


その日の午後9時。
須賀屋から俺の家に電話があった。


「もしもし〜俺だけど、ちょっと待って、子機に切り換えるから」


俺は子機に切り換えようとした


「孝洋!!すがやって誰よ?りさこちゃんとうまくいってないの?」


おふくろが心配そうに聞いてきた。


「うっうるさい!!」

俺は急いで部屋に戻った。

「あ…ごめん。なにか?」

「すがやはりさこちゃんとたかっちの友達って、お母様に言っといてねん」


「須賀屋〜」

俺は恥ずかしかった。

「冗談だよん!」

「で、本題は?」

「今日、放課後とくちゃんがあたしのとこに来たんだけどぉ〜。なにか話したのん?」


「……話した。」

「も〜余計な仕事を増やして!!今日、たいへんだったんだから!!とくちゃんが………」


俺は須賀屋の愚痴を聞かされた。

「本当にごめん!」

「今は待つだよん!!もう言わないよん!」

「…はい」

「本当に?」

「今は待ちます!」

「よし!!…
…明日、伝えようとしてたけどぉ〜、今、伝えるねん。りさ、今週休むって!あと、今説得中だけど、来週の月曜日から当分学校へ行かないって言ってるのん!!」

「……!?」

俺は言葉が出ないくらいショックだった。