俺は須賀屋に待てと言われたが、りさこと会って話したかった。

昼休み、廊下を歩きながら、俺は須賀屋に黙って、りさこの家に行こうかどうか迷っていた。

すると、前からとくちゃんが歩いてきた。

「とくちゃん!」

「…た…高岡くん!」

とくちゃんは周りを気にしている感じだった。

「あのさ〜ちょっと、時間ある?話があるんだ」

「…む…無理!!今、忙しいから」

「りさこのことなんだけど……」

「りさこちゃんのことで…?」

「そう!あっちで話そうか」

俺はあまり人が来ない場所に行った。

「実は、先週の金曜日にりさことけんかして、俺と当分話さないって言ったんだ。」

「…相当怒ってる…」

とくちゃんは申し訳なさそう感じだった。

「須賀屋にも相談したんだけど、須賀屋は待てって言うんだ。どう思う?」

「あ…あたし、そういうのわからない……」

「そっか。わかった!ありがとう」

とくちゃんは俺になにか言いたそうだった。

「どうしたの?」

「あの…お…怒ってる?」
「えっ!…怒ってないけど」

「嘘だ!!まあが原因で、りさこちゃんとけんかしてる聞いたよ」

とくちゃんは大きな声で言った。

「と…とくちゃん!」

俺はとくちゃんの口を塞ぎ
「声が大きいよ」

と言った。

「ご…ごめんなさい。興奮するとまあは声が大きくなるの」

「そう…なんだ!」

「うん!」

「あと、興奮するとあたしからまあにかわるね!」

「そ…それは、興奮してなくてもかわるもん!!」

「そうなんだ!どうゆう時にかわるの?」

「…言えない」

とくちゃんが照れてるように見えた。

「そっか!あと、お願いがあるんだけど?」

「お願い?」

「俺のことをたかっちって呼んで!!」

「……!?」

「俺にとくちゃんって呼んで言ったんだから、たかっちって言ってくれよな」

「……いいよ。た…たかっちの前でま…まあって言ってもいい?」

「いいよ」

とくちゃんは嬉しそうだった。