俺は青江さんの前に座った。

「…どちらさ…」

「いや〜今日は寒いですね。雪でも降るかな?」

俺は勇気を出して話し掛けた。

「そうね!明日ぐらい降るんじゃない?」

「あの〜俺、高岡孝洋です。えっと…」

俺は緊張してうまく話せなかった。

「私、青江舞。この近くに住んでるの。東中央大学に通う大学生よ。高岡くん?だっけ?高校生?」

「はい!近くの中央高校に通っています。」

「ふ〜ん」

「はい、ほっとミルクとブラックコーヒー」

マスターが青江さんのいつものを持って来た。

「マスター?これは?」

青江さんはほっとミルクを指して言った。

「それは、高岡くんの!」
「えっ!俺は注文してないよ」

「俺からのおごりだ。」

そう言うと、マスターは立ち去った。

「俺、お金はら…」

「いいじゃない。マスターにおごってもらいなよ!!」
「…はい」

俺は青江さんの言う通りにマスターにおごってもらうことにした。