「いらっしゃい、まいちゃん」

「こんばんわ」

「いつもの今、作ってるから」

「ありがとうございます」

青江さんは入口近くの4人席の窓際に座った。


(どうみても愛に似ている。)


俺はもしかしたら愛かもしれないと思った。

……俺は2年前のあの日を後悔していた。


『愛の弾丸』を射つ瞬間、愛を払い除けて、りさこに射ったことを…。


あの後、俺はりさこと付き合えて幸せだった。


だけど…
愛は……幸せだったんだろうか……最後の手紙には
あんなことを書いて……。

今の俺とりさこを見たらどう思うのだろう…。

あの時、愛に射っていれば……。

俺はふいに立った。

そして、青江さんの座っている4人席に座りに行った。


青江さんと話すためだ。