「マスター……雰囲気かわったね?」


「わかった?よく言われるんだよ!初めて来店されたお客には丁寧に接する。どんな人かわからないからな。2回目以降、来られたお客には本当のマスターで接する。ここを気に入ったって証拠だからな。」


「へ〜そうだったんだ!!」

俺はその後、ここがいつ出来たのか、マスターは何歳か……いろいろと質問しながら話した。

マスターは1つだけ、答えてくれなかった。月曜日しか開いてない理由を……。

「客、来ないんだね?」

「店が月曜日しか、開いてない変わった店だからな。まぁっ俺も変わってるけどな。ハッハー!」

マスターは楽しそうだった。

「さぁ、もうすぐしたら、お客さんが1人来る。」

マスターは、何かを作り出した。


俺はマスターから青江舞さんのことは聞かなかった。今日、会える気がしたからだ。

ぽっぽ ぽっぽ

鳩時計が鳴った。

もう午後6時だった。

ガチャ

喫茶店の扉が開いた。

あの女性、青江舞さんが来たのだ。