俺は帰っている時にあることをふと思い出した。


喫茶店『愛』で出会った女性のことを……。

(今日は、月曜日か…。行ってみるか)

俺は家に帰らずに喫茶店『愛』向かった。


(あの愛にそっくりな、女性……来てるかな。名前は青江舞さんだったな)


俺は喫茶店に着いて、営業してるか、確認した。

(店内は明るい。営業してるな)

俺は喫茶店に入った。

時間は午後5時頃だった。
ガチャ

「いらっしゃい」

俺はカウンターに座った。
「にいちゃん!1人かい?この前の女の子は?」

「……今日は1人。」

俺はふてくせながら言った。


「ハッハー!そうかい!!まぁ〜ゆっくりして行きな」

俺は10分くらいぼーとしていた。この時は、なにもやる気が起きなかった。


「にいちゃん!なに飲む?ミルクか?コーヒーか?それとも、これか?」

マスターは、右手でウイスキーのボトルを持って俺に見せた。


「…未成年なんで酒は飲めませんけど…」


俺はマスターの冗談を軽くあしらって言った。


「ハッハー!冗談だ。ほっとミルクでいいな?」


「それでいいよ」

何でもよかった。今の気持ちなら酒でもよかった。