昼休み、俺は自分の机で寝ていた。
完全に何もやる気が起きなかった。


「たかっち!起きてよ!大変だよ」

須賀屋は俺の体を揺すって起こした。

「う〜ん。どうした?」

「りさが…たかっちと当分話さないって!!」


「本当か!」

俺は驚いた。

「朝、たかっちに対するりさの様子がおかしかったから気になって聞いたんだぁ。そしたら、たかっちと話さないって言ったんだぁ。なんでって聞いたんだけど、答えてくれないんだぁ」


俺は須賀屋の話しを聞いた後、教室を飛び出し、りさこを探した。りさこと話したかったからだ。


「たかっち!待ってよん」

俺は学校中を探したが見つからなかった。


後から、須賀屋に聞いた話だと、りさこは午後から早退したらしい。


(りさこはもう…俺と……)

俺はかなり落ち込んでいた。

放課後、校門を出て、俺は帰ろうとした時、前にとくちゃんがいた。

「とくちゃん!」

俺はとくちゃんの所まで、走った。

「今日、ゲーセン行く?俺、今ゲームしたいんだ」


俺は今の気持ちをとくちゃんに癒して欲しかった。


「た…高岡くん!き…今日はむり!!」


そう言うと、とくちゃんは走って帰った。


(とくちゃんにもふられたか…)


俺は肩を落として、歩いて家に向かった。