「高岡くん!あの新台のゲーム一緒にしよう?」

「…すっちゃかめっちゃか対戦…面白そう!やろう!」

俺はとくちゃんとのゲームを楽しんだ。今日は、特に楽しかった。

ゲームしているとくちゃんが可愛く思えた。いつもはそんなこと、思わないのに…。

「はい!ほっとコーヒー」

「ありがとう」

俺ととくちゃんはゲーセンの休憩所で休憩をしていた。

「このコーヒーは砂糖少なめでミルク多め?」

「微糖でミルクたっぷり!缶のラベルに書いてない?」

「あっ!ほんとだ」

グビ

とくちゃんがコーヒーを味見した感じで飲んだ。

「ミルクが少ない…」

「それ以上、ミルク入れたらコーヒー牛乳になるよ!!」

俺は冗談のつもりで言った。

「………」

「と…とくちゃん!もう少し休憩してから、あのゲームやろか?」

「……うん!!」

俺が指差したゲームを見てとくちゃんは言った。

「…とくちゃん、なんで俺にとくちゃんって呼んでって言った?」

俺は前から気になっていたことを聞いた。

「あっ…それは…みやびちゃんに……





「どう〜?たかっちと仲良くなれたぁ〜?」

「いや…、まだ。」

「ん〜。たかっちに何て呼ばれてるぅ〜?」

「徳永さんって呼ばれてるけど…」

「それじゃあ〜中々仲良くなれないなぁ〜。そうだ!あだ名で呼んでもらったら、すぐに仲良くなるかもん?」

「あだ名!?」

「そうだねぇ〜。とくちゃん!これにしよん!!」

「とくちゃん!」

「そう〜!今日から徳永さんはとくちゃんだよん!!あたしもそう呼ぶからん」

「…わかった」

「あと、自分からとくちゃんって呼んでって言うんだよん!」

「なんで?恥ずかしいよ」
「仲良くして下さいって言う意味で自分から言うのん!」

「い…言えないよ」

「勇気を出して、言うの〜!たかっち、いい人だからん。あたし〜部活いくよん」






って言われたから」