小学6年生の冬休みのある日、深夜に大雪が降り朝起きると雪だるまが数個作れるぐらい雪が積もっていた。


(外は寒そうだな〜。今日は家のコタツに入っておこう)


俺はその日、家から出ないでおこうと思った。


午後1時頃、昼ご飯を食べて、ゆっくりしていると


ピンポーン

と家のインタホーンが鳴った。


「は〜い!!」

おふくろは玄関に行った。

そして、すぐに

「孝洋!友達の愛ちゃんが遊びに来てるよ!!」


とおふくろが玄関から俺に言った。


「えっ!」

俺はなんで愛が来たのかわからなかったが、取り敢えず玄関に行った。


「あっ!たかちゃん!こんにちは!!」


愛は俺を見ると嬉しそうに言った。


「……なんかよう?」

俺は素っ気ない感じで言った。


「あの……愛……雪だるま作りたいの……。たかちゃん、手伝ってくれる?」


愛はもじもじしながら言った。


俺は正直、愛と雪だるまを作りたくなかった。


その時

トゥルルトゥルル

と家の電話が鳴った。


「はいは〜い!!」

おふくろは電話を取りに行った。


「たかちゃん……雪だるま……一緒に作ってくれるよね?」


愛は俺と雪だるまを作りたそうだった。


「……き…今日……用事が……」


「孝洋!電話!」


俺が愛に断ろうとした時、俺に電話がかかってきた。


俺は家に入り、電話に出た。


「もしもし」

「あ〜たかおか、今から、学校のグランドで雪合戦をするんだけど来るか?」


電話は友達から雪合戦の誘いだった。


「もちろん!行くよ!!」

俺はこれで愛の誘いを断れると思った。