「愛の手作り雪だるま!!小学生のころ一緒に作ったよね?」

(て…手袋が濡れてしまった。もう握手できない。夏焼さんと握手しても、告白出来ない。)

俺は凄く落ち込んだ。

「やっぱり、愛しゃんと付き合ってるじゃん!」

「バカ!付き合ってねえよ!!」

「あ〜もう、朝からアツイアツイ!りさ!!行こう」

2人は学校へ行ってしまった。

完全に誤解された。

「愛!!先週、夏焼さんと須賀屋と一緒にいたよな?あの時、何か話したか?例えば……」

「え……た…たかちゃんとは小学校からの知り合いとか…」

「俺と付き合ってるとか嘘言ってないよな?」

「そ…そんなこと……言ってないよ」

「……そっか」

俺はゆっくりと学校の方へ歩き出した。

「たかちゃん!!」

「なに?」

「ううん……なんでもない」

愛は何か聞きたそうだった。