「もう着いちゃった・・・」



家から最寄り駅に着いてから、私がそう呟いたのは無意識だった



「ん?何(笑)まだ帰りたくないの?」



宙に独り言を聞かれていた恥ずかしさと、図星なことに顔が熱い


〜〜///


・・・・・・・・・。



「うん・・・でも、わがままだし・・・気にしないで」



そう言って私の家の方向に歩きだそうとすると、繋いでいた手がそれを防いだ



「え?」


「・・・いーんじゃねぇの?・・・今日くらいわがまま言ったって。つか、今日は俺の家泊まることになってるから」


そう言った宙は不敵な笑みを浮かべていた