「簡単には…許さない…」


え…えぇ〜!

…許してくれない…


「…どうしたらいい?」


「…ぎゅーって…して」


…何このカワイイ生き物


瑠衣の言動には本当に驚かされる


積極的なのだが、本人は恥ずかしいとは思ってもいない

…つまり、天然なのだ


これほど天然が怖いと思わされたことはない


上目遣いで見てくる


きっとこれも無意識


やっべ…可愛いんだけど…


「そんな可愛いお願いなら、いつでも聞くよ」


さらに強く瑠衣を抱きしめた


そして、瑠衣も抱きしめ返してくれる


…すっげぇ、幸せ…


抱きしめ返してくれる

…それだけのことなのに…



「離れてた分、一緒にいる…世界一幸せにしてやる」


俺は瑠衣の耳元で優しく囁いた