「嫌っ…私の話も聞かない、信じてもくれない人と…話すことなんてないっ…」


確かにそうだ…

話も聞かずに勝手に怒鳴って瑠衣を責めた


瑠衣よりも水谷を信じた俺が悪い


でも、ここで引き下がるわけにはいかない


「…俺もちゃんと話聞くから…お願い。…話聞いて…」


「………」


返事は無かったがとりあえず、おとなしくなった瑠衣を近くにあった公園のベンチに座らせた


「…ごめんな、ずっと気使わせて…水谷が”誰かにストーカーされてるから、一緒に帰って”って言われたんだ。1回断ったけど、どうしてもって言われて…。瑠衣には話しておくべきだった…ごめん。」


「………」


瑠衣は黙ったまま


「俺…お前のことになると、余裕なくて…すぐに決めつけた。それもごめん。…危険な時に助けられなかったのも、ごめん。」


「私が…」


瑠衣が突然、口を開いた


「私が1番傷ついてるのは…私よりも水谷さんの言葉を信じた事だよ!!」


瑠衣はうつ向いた


「ちゃんと話せば…宙は分かってくれるって信じてた…のにっ…っ…」


また泣き出してしまう