「俺の女だ…気安く触るな…」


「危険な時に守れない男が?…そんなやつに任せられない!…俺が奪うから」


そう言って男は別の道を歩いていった


いきなり知らない男…Sクラスの先輩に宣戦布告された


…いや

今はそれよりも…!


走っていった瑠衣を追いかけた


5分くらい走ったところで、歩いている瑠衣を見つける


「瑠衣!」


俺が名前を呼ぶと、ビクッと反応して再び走り出す


運動神経がいいのか、それなりに速い


でも俺も、一応男


追いついて瑠衣の腕を掴んだ


「嫌っ!」


叫ぶ瑠衣を抱きしめた


それでも抵抗は止めない


「瑠衣…っ」


抱きしめて拒否されるのがこんなに辛いなんて思わなかった


「お願い…俺の話聞いて…」


それでも瑠衣は泣きながら抵抗する